ハノイ紀行2004年夏

この年のハノイ行きは…
思い出したくないので、シンプルに(笑)

8/23(月) 気が乗らぬままに…

7度目のハノイ行き……、いつもなら心躍る旅立ちなのだが、今一つ気が乗らない。日本ベトナム教育セミナーの運営に絡んで、懸案事項の一つ一つが、心に重くのしかかる。でも、ハノイに降り立てば、きっとそんな思いも晴れてくれるに違いないと期待しつつ、機上の人となった。今回のセミナーで発表をお願いした、この春まで同じ学校にお勤めだった安野先生、基調講演をお願いしている青柳先生と日程を合わせた関係で、久しぶりの香港経由。今回初参加の大学生、足立さんと四人で、CXで香港へ。VNに乗り換えて、久しぶりのハリダビールを飲むと、ハノイはもうすぐそこである。

ノイバイ空港で、いったんみなさんと別れて、今回の宿であるカメリアホテルへ。定宿のポロネズホテルが改装工事?とかで泊まれないため、急遽変更。ハノイで旅行社を営んでいるmachiさんという女性に手配を頼んでおいたのだ。去年、フーンとゲアン省に行ったときに、あらかじめ列車の予約をお願いした関係で、今回はリピーターとして少しサービスしてくれた。部屋に荷物を置いてから、セミナーの会場であるホリゾンホテルへ。ここで、現地での運営担当の河口さんと待ち合わせて、簡単な打ち合わせの予定。

通い慣れた道とはいえ、このハノイの喧噪を目の当たりにすると気持ちが落ち着いてくるのは、なぜだろう(笑)

ロビーで河口さんと話し、久しぶりのベトナム珈琲を飲んでほっと一息。さっそく、青柳先生と安野先生をご案内して、日本料理の紀伊へ。着いて早々日本料理もどうかと思うが、ベトナムが初めての方をお連れして、いきなりチャーカーや山羊鍋は…と河口さんとも相談して、、、、、、本音で言うと、友達の従業員も何人かいる紀伊に自分が行きたくて、お連れする(笑)

店主の小林さんを初め、顔見知りの店員(ハノイの大学で日本語を学んでいる学生たちが中心)たちが出迎えてくれる。実は、その中の一人のチャムさんが空港に迎えに来てくれることになっていたのだが…、店員たちが口々に「チャムさんは風邪を引いて、先生を迎えに行けませんでした」とのこと。どうやら、店の方に来てくれたらしい。先生方はベトナムの日本料理も気に入っていただけた様子で、まあ、良かったのかな。タクシーでお二人はホテルに戻っていただき、私はもう少しカウンターでのんびりすることに。常連の日本の新聞社の駐在の方にも久しぶりにお会いして挨拶。そうこうするうちに、1月まで我がAHPの日本語学校で講師をされていた元同僚の日本語教師である野口先生が現れる。実は今回のセミナーの運営機関である栄光さんで教師をされている関係で、今日私が着くことはご存じの様子。「いると思いましたよ〜」「いや〜、ここにいればいらっしゃるかなと思ってたんですよ〜」と言うわけで、しばし近況報告。楽しい一時でした。


8/24(火) ハノイの休日…

朝、ホリゾンホテルに出かけようかと思っていると、、、、電話が鳴る。紀伊のチャムちゃんから「昨日はすみませんでした。今日、お店で待ってます」とのこと。風邪は大丈夫なのかしら?

ホテルではセミナーに参加されるみなさんが市内観光に出かけることになっていて、とりあえずみなさんにご挨拶と、藤田さんご夫妻のお買い物におつき合いするつもり。自分のホテルの電話が、うまくインターネットにつながらないので、ホリゾンのロビーでLANにつなごうとするがうまく行かず、、、諦めてタクシーでホアンキエム湖へ。いつものんびりする湖畔のカフェ・トゥイータへ。ここで早めの昼食をとってから、旧市街でお買い物。娘さんの高校の文化祭でアジア関係のバザーをされるのだとか。民族衣装の店などにご案内する。

一旦タクシーでホリズンホテルに戻り、午後は郊外の民族博物館などを見学するみなさんとは別行動。ホテルのロビーでボケッとしていたら河口さんがいたので、一緒にビールを飲む。

ちょっと嫌なことだらけのセミナー準備期間だったので、まあ、愚痴を多少こぼしあう(笑)

仕事に戻られた河口さんと別れ、もういっぱいタイガーの生を飲んでいると、以前に栄光さんで働いていた日本人女性に声をかけられた。彼女も以前にはセミナーにもスタッフとして参加してくれたのだが、今はホリズンホテルで働いているのだとか。「あれ、別行動ですか?」「ええ。」と愛想笑い。何となく事情は察してくれているみたいで、「のんびりなさってください」と言ってくれる。

明日からセミナーが始まる。今回は、「日本とベトナムの教育事情」とうことで初めて全体会で発表することになっている。

パワーポイントで発表できるように準備してきたが、どうなることやら。17時を過ぎたので、日本料理の紀伊に行き、チャムを相手に発表の最終チェック。ベトナム人から見て、わかりにくいところを指摘してもらう。

あまり気乗りがしないが、とりあえず今夜はおとなしくしておこうと、ホテルに戻った。


8/25(水) 教育セミナー 初日

ホリズンホテルで、第3回日本ベトナム教育セミナーが開幕。会場に行くと、既にチャムが来てくれていた。

午前中の全体会の中で発表があるので、河口さんと打ち合わせ。パソコンのをプロジェクターに接続して、確認。ここまでは順調だったのだが…、何せ9千8百円で買った中古IBMノートパソコン。ちょっと非力なんですな(笑)案の定、休憩を挟んでの発表の直前、、、、、なかなか立ち上がらない(笑)メモリ不足。冷や汗をかいた。

内容的には、今回は概括的なことを言うことで、主にベトナムと日本の教育事情の相違点に絞って話を進めました。しゃべりだけでは伝わらないと考え、写真を多く使ってみたのがよかった様子。時折笑い声も聞こえ、話したいことは伝わった様子だった。今回は日本側だけの発表であったが、今後ベトナム側からも相互に発表しあっていければよいなと思う。

発表を終え、日本側の参加者のみなさんから「面白かった」「坪を押さえたいい発表だった」と言われ、ほっとした。元同僚の野口先生が、拍手してくださった。

ま、とりあえず、これで最初の出番はお終い。昼食の時に、ビールを飲んだ。

初日の日程も無事に終わり、明日は分科会。夜は、揉めることが必至の実行委員会がある。今夜は参加者の交流会ということで、ベトナム人の大学生も参加してくれて楽しい一時を過ごした。まだ時間も早かったので、今回初めてセミナーに参加された、実行委員の さんと、ホアンキエム湖畔にビールを飲みに出かける。少し話しましょうと、日本にいる段階で連絡を取り合って約束していたのだ。

彼女はサイゴンでの生活経験もあり、ベトナム語を流ちょうに操る。話していると勉強になることがたくさんある。

まだ20時頃で、この時間なら紀伊にチャムがいるかな?と思い、寝る前に紀伊に寄った。明日の分科会でも発表があるが、チャムが来てくれることになった。


8/26(木) 教育セミナー 2日目

午前中はベトナム側、午後から僕と安野先生の発表を中心に分科会。藤田さんの奥様、お友達の小学校教諭渡辺さんもこちらの分科会に参加してくれる。

午前中の話題提供の中で、「異文化教育」が取り上げられた。我々は外国語教育に絡んだ問題を想定していたのだが、意外なことにベトナムの少数民族の教育の問題だった。僕としては、一番弟子フーンが黒ターイ族ということもあり、願ったり叶ったりの内容であった。しかし、小学校の先生とのことだったが、発表者に対するベトナム側出席者の反応は冷たかった。昼食を挟んで午後になると、その先生の姿は会場から消えていた…。

昼休みに、司会と言うか進行役をお願いした渡辺さん、安野先生と簡単に打ち合わせをした。

ベトナム側から授業内容の向上、充実のための具体的な討論がしたいということで、安野先生に世界史の授業案の実例を出していただいた。

思いがけないことに、今年の1月まで看護師事業の関係で運営していた学校で同僚だった櫻谷先生が来てくれた。明日の学校見学会では、日本語教育を扱う学校も見学する予定になっている。是非参加したいということで、河口さんにお願いする。

明日は日本側参加者の学校見学会が中心となるので、実質的なセミナーは今日が最終日である。

終了後、みなさんとチャーカーを食べに出かけた。夜の実行委員会のことを思うと、気が重いのだが…

ホリズンホテルに戻り、二階のレストランの一角をお借りして会議。僕は今回限りでセミナーと関わることを辞めようと考えていたのだが、何人かの方に、ここで辞めてしまうのはもったいないと諫められた。不快感、不信感を拭うことは無理なのだが、実質的、現実的な対応と言うことで、諸悪の根元を追求することは避けた。この先、この判断が正しかったのか、失敗だったのかはわからない。

結果的に、諸悪の根元は僕になったようだ。

0時近くまで会議は続いた。

最後は、どうでもよくなった。


8月27日(金) 学校見学会&宴会(笑)

一旦ホリズンに集まって、見学会に出発する。

ハノイの大学に留学している日本人学生も何人か参加することになり、マイクロバスは満員になってしまった。結果的に、せっかく来てくれた櫻谷先生が乗れなくなってしまった。

学生が参加してくれることはかまわないし、歓迎するべき部分でもある。しかし、参加費を払うでもなし、当然の権利のように真っ先にバスに乗り込む姿勢はいかがなものであろうか。また、それを当然のように許す教員の姿勢もいかがなものであろうか。実は、この姿勢こそが、このセミナーの今一つかみ合わない根元であるのだが、主催者の大学教員の姿勢なのだから、非難しても仕方ないのでしょうな。みんな笑っているのですがね(笑)

見学会そのものは充実していた。

思いがけず、ハノイ医科大学の前を通り、つい8ヶ月ほど前に、赴任時代心ならずもハノイに置いて来ざるを得なかった、7人の学生との同窓会を思い出した。今は南アフリカの大学に留学している”ヒロスエ”フォンの家の前も通った。

夕方から、藤田さんご夫妻、青柳先生、渡辺さん、安野先生をお誘いして、赴任時代の同僚イエンさんの家に遊びに行った。イエンさんの手料理に舌鼓をうち、何度も乾杯した。前回お邪魔した際には、帰りにカメラを無くしたぐらい、ここに来るといつも泥酔状態(笑)

ハノイに来て、ようやく落ち着いた、いつもの気分になった。22時ぐらいに、イエンさんの旦那さんのズンさんがバイクで送ってくれた。

ハノイ滞在もあと一日。明日は、チャムと遊ぶことになっている。


8月28日(土) バチャン村 ふたたび…

朝一番で、チャムとその友達がホテルまでやってきた。今日は、昨夜遊びに行ったイエンさんの手配で、バチャン村に連れていってもらうことになっている。

イエンさんが少し大型の車で迎えに来てくれて、チャムたちを乗せてホリズンホテルへ。藤田さんが今朝の便でカンボジアへ向かわれたので、奥様と渡辺さんをご案内。ところがところが、実は第1回のセミナーの時に藤田さんご夫妻がハノイの町を案内してもらったと言う学生の一人が、今日来てくれたチャムの友達…。

と言うわけで、どこでつながるかわからないのがベトナムの面白いところ(笑)

イエンさんは、娘さんのハイちゃんの具合があまりよくないと言うことで、自宅の前で降り、我々だけで一路バチャンへ。ここは焼き物の町。昨年末にも一度来ているのだが、ベトナムが初めての渡辺さんや、藤田さんをご案内したいので、、、

ズンさん(イエンさんの旦那)の弟さんのお店でおみやげを買い、近くの野生動物を料理してくれるレストランで小宴会。チャムが一生懸命鍋をよそってくれて、楽しい一時を過ごす。

今回の旅、計画段階からろくなことがないのだけど(笑)、まあ、楽しい一時があれば、それはそれでよいわけであり…。

ハノイに帰り着いて、大教会のそばで少数民族グッツなど買い物。カフェマイにも寄ってもらって、バチャン小旅行を終了。

今夜の夜行便で帰国される藤田さんと渡辺さんをお連れして、歩いて紀伊へ。途中定宿のポロネズホテルの前を通ると、顔なじみの従業員が手を振ってくれた。あれ?改装で休業中だったんじゃないの?(笑)

紀伊で少しのんびりしながら、今回の感想などお二人からお聞きする。僕がイライラしていたことは藤田さんは理解してくださっており、もっぱら発表の内容や、今後のテーマ設定などに話題が広がった。

20時近くなって、お二人がホテルに戻られ、チャムが来るのを待つ。

隣の席に前回のハノイ遠征で知り合った「赤旗」のハノイ支局駐在の北原さんと話すうちにチャムがやってきた。

他の従業員に冷やかされながら、遅くまで話し込んで、ハノイ最後の夜は更けていった。


8月29日(日) 帰りましょ…

なんともすっきりしない最終日を迎えた。

荷物をフロントに降ろしてチェックアウトしていると、チャムが来てくれた。タクシーを拾ってホリズンホテルへ。ここで、安野先生、青柳先生、足立さんと待ち合わせ。チャムと珈琲を飲んで時間をつぶす。ちょっと、二日酔いですな(笑)

栄光の河口さんが来てくれて、マイクロバスでノイバイ空港へ向かう。

ベトナム人女性に空港まで見送ってもらったのは、初代「ハノイの妹」のティンさん、そしてチャムが二人目。二代目妹と言うことにめでたく決まりました(笑)

パスポートコントロールの前でチャム、河口さんと握手してお別れ。搭乗口の前でイエンさんに「また来るからね。元気でね」と電話していると、青柳先生が「なんか、涙がでちゃうわね…」

外は雨。香港あたりは台風が来ている様子。

どうせだったら、飛ばないのならこのまま残ってもいいけど、飛ぶならちゃんと飛んでね〜(笑

ハノイー香港のフライトは予想通り大揺れ、雷の飛び交う香港空港に無事到着。僕と足立さんは「戻るならハノイに戻ってね〜。」安野先生はニヤニヤ笑い、青柳先生は「もう、帰りましょう(笑)」

東京行きは1時間近くのディレイ。香港で泊まるのは勘弁なので、もうちゃんと東京に連れて行ってね〜。

久しぶりに夜の成田に到着。

京成のスカイライナーに飛び乗った青柳先生、安野先生と別れ、足立さんとJRの駅へ。結局、これから水戸まで帰るという足立さんとは改札で別れ、新宿行きのバスに乗ることにする。

いろいろあったけど、まあ、こんなハノイもありか…

と思いつつ、まっすぐ家に帰ることにする。

なんかぱっとしない7回目のハノイ遠征であった…。まあ、前回のハノイ遠征で仲良くなったチャムと再会できたし、今後につなげていけばよいと、そういうことにしましょう(笑)